2019~2021年の間、本格的に業務範囲がiOSからk8sにチェンジしたことによって、2021年に読んだ本を紹介します。各本に対して、なぜ読んだのか、何がよかったのかを書いております。
読んだ本リスト
- Linuxのしくみ
- Kubernetes on AWS アプリケーションエンジニア本番環境へ備える
- マイクロサービスアーキテクチャ
- New Relic 実践入門
- エンジニアリング組織論への招待
- SREサイトリライアビリティエンジニアリング
- SREの探求
- 分散システムデザインパターン
- 実践Terraform AWSにおけるシステム設計とベストプラクティス
- マスタリングTCP/IP 応用編 SNMP編 SSL/TLS編
- Wiresharkではじめるパケット解析入門
- 転職2.0
Linuxのしくみ
Linuxサーバーを触る機会が増えたので、基本的なメモリ/CPU/プロセスの動作を勉強するために購入しました。少し難しい章があるが、全体的にわかりやすい図解でまとめられていて良い本になります。Linuxの仕組みで困った際に、何度も振り返りたい本かと思います。
Kubernetes on AWS アプリケーションエンジニア本番環境へ備える
昨今、AWS/GCPなどのクラウドプロバイダーが提供するk8sプラットファームが増えているので、自主勉強用に購入しました。業務では、オンプレk8s環境しか触ってこなかったので、AWSでk8sを動かしたい方にオススメになります。また自宅サーバー(ラズパイなど)でk8sを構築する際に、ノードのOS設定やCPUのアーキテクチャを考慮しなければならないので、手軽に試したい方にオススメになります。
マイクロサービスアーキテクチャ
マイクロサービスの概念がよくわからなかったため、購入しました。本を読めばマイクロサービスが実現できると言うわけではありません。これまでのシステムと比べ、マイクロサービスの概念が、近年のITシステムの要求に近づけれるのではないかという内容になっていると思います。マイクロサービスについて知りたい方への良本になります。
New Relic 実践入門
オブザーバビリティを実現するNew Relicの実践方法を紹介されている本になります。現時点で無料枠があるので、無料でNew Relicを試したい方にオススメになります。New Relicも日々新しい機能がリリースされているので、時間が経てば、内容が古くなっている可能性もあります。
エンジニアリング組織論への招待
昨年度から少人数ながらメンバーを持たせて頂いたため、チームビルディングするならきちんとしたエンジニアリングがしたいと思い、本書を購入しました。いわゆる開発チームの作りではなく、不明確な問題に対するチーム作りとして書かれているので、非開発チーム(運用保守やビジネスサイドなど)でもアジャイルを実践できるのではないかと思いました。(ちなみにチームは会社都合で1年後に解散しましたが .....)
SREの探求
SREの興味本心で購入しました。SREを導入したい組織において、米国有名企業の例などを用いて、どのようなアプローチしていけば、SREとして実践できるかという内容になっているかと思います。読んでいて、オンコール反対論に関して、非常に共感を得ました。章によっては、理解が難しい内容があったため、振り返り読むことが良いかなと思っています。
分散システムデザインパターン
現場のk8s上のコンテナのデザインが開発側から情報提供がなかったため、自分自身でそのデザインを理解するために購入しました。タイトル通り、分散システム(k8sやOpenStackなど)のデザインパターンが説明されている本になります。200ページぐらいで上手く内容がまとめられています。コンテナを扱ったシステムに関わっている方は、読みやすいので、一度読んでおいた方が良い本かと思います。
実践Terraform AWSにおけるシステム設計とベストプラクティス
Kubernetes on AWSを試した後、AWS上のIaCに興味を持って、購入しました。しかし、あまりTerraformをいじる時間なかったので、今後機会があれば、再びチャレンジしたいと思ってます。 www.amazon.co.jp
マスタリングTCP/IP 応用編 SNMP編 SSL/TLS編
SNMPv2/SNMPv3/FTP/FTPS/SFTPに関して、学びたかったため購入しました。学びたいプロトコルによっては、内容が薄いこともあるが、持っておいて損はない本だと思います。大学の頃を思うと、入門編以外に3冊も購入することになるとは思わなかった.....。
Wiresharkではじめるパケット解析入門
タイトル通り、Wiresharkを使ってパケット解析をしたい方とKindle unlimitedの方に対してオススメの本である。ただ、Windows環境での説明になるので、Mac/Linux環境の方は、Wiresharkの設定は別途調べる必要があります。
転職2.0
自分のキャリアに悩んでしまったので、購入しました。LinkedIn 日本代表の村上 臣さんが現代のキャリア論について述べられている本になります。著者の経歴がありきでのキャリア論になっているので、万人に当てはまるかはやや怪しいです。ただし、従来の終身雇用におけるキャリア論とは全く別物になっているので、今後の転職市場では本書で述べられているようなキャリアを持つ人材が有利になっていくのではないかと思います。
所感
2021年において、本ブログで挙げた本だけでも、月1で新しい知識をアップデートしていたので、今年もよく生き残ったなと思います。来年から、業務内容がかわるので、分散システムにおけるGitOps(CI/CD)やテストケースなど知識をもっと深くして、物にできればと思います。あと引き続き、英語もがんばります .....